施工管理はブラックが多いからやめとけって聞くけど実際どうなの?

施工管理
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よしぼう
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ネットで施工管理について検索すると「ブラック」って単語がよく出てきますが、実際はどうなんでしょうか?

施工管理職に転職を考えているけど、そもそもこの職種自体がブラックなのでは?と心配している方。本記事では現役で設備(管工事)の施工管理をしているよしぼうが体験を踏まえて、ブラックなのか?そうじゃないのか?について解説します。

~こんな人に向けて書いています~

  • 施工管理職に興味があるけどブラックな職種かどうか心配な人
  • 実際の経験者に、施工管理がブラックかどうか聞きたい人

施工管理はブラックじゃない会社が多い

結論、施工管理はブラックじゃない会社が多いというのがよしぼうの意見です。少なくとも僕が勤める設備会社はブラック企業ではないと断言できます。

現役の施工管理の僕から見て、ネットで書かれている「施工管理はブラックが多い」という意見と、僕や関わってきた多くの施工管理職の人を見てきた経験とでは、大きな差があると感じます。

たしかに難しい仕事ですから、大変な面も多くあるのも事実ですし、実際にブラックな会社もあるのも事実です。ですが、ブラックな会社はどの業種にも存在します。

以下に、「施工管理はブラックじゃない会社が多い」という根拠について、解説していきます。

施工管理の仕事できついと思う点

当ブログの【現役が語る】施工管理の仕事内容|きついって本当?給料は?という記事にも書きましたが、施工管理の仕事できついと思う点は以下の通りです。

  • 残業が多い
  • 休日が少ない
  • 人間関係にわずらわしさがある
  • 仕事量に給料が見合っていない
  • 体力的に厳しい
  • 転勤や出張が多い

それぞれ、簡単に振り返っておきます。

①残業が多い
残業が多い理由として、作成する書類関係の多さと、作業できる時間帯が関係します。日中8時から17時は現場につきっきりとなるため、現場が終わって帰社後に書類を進めるため、残業時間が多くなりがちです。

とくに自分の残業代で工事の予算を圧迫するような状況になってくると、自分の残業を計上しない人がいるようです。

②休日が少ない
そもそもの工事のスケジュールは週休1日になっていることが多いため、施工管理の休みは少なくなりがちです。

またその工事の現場のことを分かる人が担当者のみとなるケースが多く、そのためなかなか休むことができません。

③人間関係でわずらわしさがある
施工管理は発注者と現場作業員の中間に立つ立場であり、両者の調整で頭を悩ませます。

また下請けの職人さんは頑固な性格の人が多いため、付き合い方に苦労する人もいるようです。

④仕事量に給料が見合っていない
施工管理の平均年収は500万円ほどと言われます。ただ、やっている残業の量が多かったり、休日が少なかったりと、仕事量に見合った給料ではないと感じる人が多いようです。

また、地方の規模の小さい中小企業は300万~400万円もいかない企業もあり、余計に割に合わないと感じてしまうでしょう。

⑤体力的に厳しい
作業現場では暑さ寒さが伴うため、自然と体力が消耗します。また、労働時間が長いことに加え、資材の運搬など体力を使うケースがあります。

⑥転勤や出張が多い
とくに大きな会社に限られますが、自分が担当する現場ごとに勤務地が変わることがあるため、なかなか家に帰ることができなくなります。

ブラック企業の特徴と施工管理のきつい点とを比べてみる

次に、世間一般で言うブラック企業の特徴と、施工管理のきついと思う点を比べていきます。こちらも当ブログのブラック企業確定!ブラック企業の傾向がある会社の特徴10選に書いた「ブラック企業の特徴10個」を挙げていきます。

  • 長時間労働
  • 休日が少ない、有給が取れない
  • 給料が低い
  • 残業代が出ない
  • パワハラやセクハラ、モラハラが横行
  • ノルマや目標が厳しい
  • 精神論を押しつける
  • 社長がワンマン経営で絶対服従
  • 退職させない
  • 結果として従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い

では、上記の“ブラック企業の特徴”と、“施工管理のきつい点”をひとつずつ見比べていきます。

①長時間労働
施工管理は書類の作成を現場作業後に行なうことが多いため、この「長時間労働」にバッチリ該当します。建築さんの現場監督に聞いてみましたが、やっぱり残業は多いようです。

②休日が少ない、有給が取れない
工事のスケジュールが週休1日の現場が多く、また担当現場を工事期間中に簡単に休むわけにも行かないため、工事期間中の有休は取りにくいです。

そのため「休日が少ない、有給が取れない」も該当します。

③給料が低い
施工管理は他の業界に比べて給料が高いです。平均で年収500万円ほどになり、「給料が低い」は該当しません。

④残業代が出ない
これは会社によるところが大きいのですが、残業代が全く出ない会社は少ないようです。ただし一定の残業時間を超えると、一部サービス残業となるケースがあるようです。

これは知り合いの土木の監督さんが言っていました。

よって、「残業代が出ない」は施工管理では“半分該当するが半分は該当しない“としておきます。

⑤パワハラやセクハラ、モラハラが横行
施工管理は発注者と現場作業員の調整で苦労したり、昔かたぎの職人の付き合い方に苦労することがありますが、業界全体でパワハラやセクハラ、モラハラが横行しているわけではありません。

よって「パワハラやセクハラ、モラハラが横行」は該当しません。

⑥ノルマや目標が厳しい
施工管理でノルマというと、「工期」や「予算」がすぐに思いつきます。工期は基本的に絶対なので、何が何でも守らないといけないですが、営業職のように、毎日ノルマのことを考える生活とはまったく違います。

またノルマや目標は他の職種でも普通にあります。たとえば工場でしたら生産計画があり、明日出荷する品目や数量が決まっているため、何が何でも生産を間に合わせなければいけません。

そういう意味では、施工管理が特別にノルマや目標に厳しいわけではないため、「ノルマや目標に厳しい」は該当しないといえます。

⑦精神論を押しつける
これも会社によるところが大きいです。施工管理だからといって、精神論を押しつけられる場面が特別多いわけではありません。

よって「精神論を押しつける」は該当しません。

⑧社長がワンマン経営で絶対服従
これもその会社や社長によるところが大きく、施工管理の会社の社長がワンマンである確率が高いわけであありません。

よって「社長がワンマン経営で絶対服従」は該当しません。

⑨退職させない
施工管理では、自分が担当する現場が終わらない限り、退職しづらいケースがあります。理由としては、担当者が退職しても工事は続いていくため、その現場のことが分かる人間がいなくなると工事に影響が及ぶからです。

よって、工事の完了のめどがついた時点で退職など、退職の時期の調整が必要な場面が発生します。

ただし、いつまでも絶対に退職させない!といったことは少ないため、「退職させない」は施工管理では“半分該当するが半分は該当しない“としておきます。

⑩結果として従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い
離職率について、施工管理が他の業界と比べて特別高いといったデータはありません。

そのため「結果として従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い」が該当しません。

施工管理という職種はブラックに該当しない

以上、ブラック企業の特徴10個を、施工管理のきつい点と当てはめて比べてみました。

結果として、ブラック企業の特徴に当てはまった項目は2つ半分該当するが半分は該当しない項目は2つブラックの特徴に該当しない項目は6つとなりました。

ブラックの特徴10個のうち、半分当てはまれば完全にブラックであると当ブログでは提言していますが、完全に当てはまったのは2項目のみで、逆に当てはまらない項目が6つであったため、それが施工管理はブラックじゃない会社が多いというよしぼうの意見の根拠となります。

よしぼうが勤務する管工事の設備会社はどうなの?

よしぼうが勤める会社について、参考までに紹介します。

①長時間労働
残業は30~40時間程度です。ですからブラックには該当しません。

②休日が少ない、有給がとれない
僕の会社は割と人数がいるので、現場を複数で担当するケースがほとんどです。よって、交代で休んでいます。年間休日は110日程度なので、ブラックに該当しません。

③給料が低い
よしぼうは施工管理の年収の平均とほぼ同等、総支給で530万円ほどいただいています。ですので、給料が低いは該当しません。

④残業代が出ない
よしぼうの会社では残業代、休日出勤手当は満額ついています。これも該当しません。

⑤パワハラやセクハラ、モラハラが横行
パワハラなどのハラスメントは基本、存在しません。一部職人さんで、とっつきにくい人はいますが、何とかうまくやれています。

ですからこちらも該当しません。

⑥ノルマや目標が厳しい
工期や予算のノルマ、目標は存在します。これはどの施工管理会社でも同じだと思います。とくに工期は何が何でも死守しますが、仮にノルマ未達成でも罰則のようなものはありません。

よって、こちらも該当しません。

⑦精神論を押しつける
よしぼうの会社ではそのようなことは一切ありません。困難に直面しても、具体的な解決策を出して、解決にあたっています。

ですからこちらも該当しません。

⑧社長がワンマン経営で絶対服従
幸いなことに、社長はとにかく優しいです。40歳を過ぎての施工管理への転職でしたが、「今から職人をやるのは無理だけど、施工管理は何歳からでもやれるから大丈夫!」と後押ししてくれました。

ですからこちらも該当しません。

⑨退職させない
ウチの会社は辞める人は少ないのですが、過去に辞めた人の話を聞く限り、そのようなことはなかったようです。これも該当無しです。

⑩結果として従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い
僕の会社は入れ替わりが少ないですね。定着率は割と高く、10年以上のベテラン社員は5人在籍しています。こちらも該当しません。

よしぼうの施工管理会社はまったくブラックの要素なし!

上記の結果から、よしぼうが勤務する会社はブラック企業の10個の特徴にまったく該当しませんでした。奇跡的ともいえる好成績ですね!

こういう会社もあるんだと分かってもらえたらと思います。

まとめ

本記事では「施工管理はブラックじゃない会社が多い」理由について解説しました。

ブラック企業の特徴10個に対し、完全に当てはまったのが2つしかなかったのは意外に感じるかもしれません。

ただし、ブラックかそうでないかは、明確な定義がないのも事実で、ひとつでも当てはまればブラックだという人も中にはいるかもしれません。

施工管理職を目指す方は、あらかじめこの職種のきつい点について理解した上で、上手な転職をしましょう。

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