工場の仕事内容ややりがい、きつい点、もらえる給料の額について理解したい方に、工場勤務歴15年のよしぼうが本音で語ります!
本記事では工場勤務歴15年のよしぼうが、工場勤務の仕事内容ややりがい、しんどい点、給料など、工場勤務が理解できるよう解説していきます。
~こんな人に向けて書いています~
- 工場勤務を目指したいので、仕事内容ややりがいをくわしく知りたい人
- 製造業を目指すにあたって、あらかじめしんどい点を知っておきたい人
- 工場に就職したらどのくらい給料がもらえるか知りたい人
工場のおもな仕事内容
工場の仕事と一言でいっても、さまざまな種類があります。ここでは代表的な4つについて説明します。
ライン作業
ライン作業は「流れ作業」と言った方が理解しやすいかもしれません。ベルトコンベアを流れる製品や、台車などを使って流れてくる製品・部品に対して、複数の作業者で組み立てや加工、梱包などを行います。
一定の速さで製品を流していかないといけないため、ひとりの遅れが全体の遅れになってしまいます。そのためミスのない的確な作業が要求されます。
製品にもいろんな種類がありますが、自動車やオートバイ、食品、家電などさまざまです。
電動ドライバーなどの工具を使うこともありますが、極端に複雑な作業はなく、また決まった作業の連続であり、やる気があれば誰でもできます。
よしぼうが14年間勤めた工場も、この「ライン作業」でした。表面処理関係の仕事をしていました(身バレ防止のため、仕事の詳細は省略いたします・・・)
マシンオペレーター
マシンオペレーターは機械を操作して製品、商品を加工します。技術が必要な機械から、製品をセットしてボタンを押すだけといった簡単なものまであります。未経験で募集している工場の場合、簡単な機械操作の場合が多いです。
それに付随して、材料の準備や運搬などの作業が発生するケースも多いです。
また、始業前や終業時に、機械が正常に作動するための点検を自分で行なう場合もあります。その際はチェックシートなどであらかじめチェック項目が決められており、一度覚えれば問題なく作業できます。
派遣社員時代に「ロボット溶接工場」に約1年勤務しました。この時の仕事はマシンオペレーターです。ただ、「製品検査」も兼ねていました。
仕事としては、複数の部品をセットしてボタンを押す→ロボットが製品を溶接する→溶接が終わったら検査して箱に入れる の繰り返しです
製品検査
製品検査は、製品に傷がないか、異物などが混入していないか、正しく動作するか、など品質の基準に照らし合わせてチェックする作業です。主に目視で行なわれます。
目視以外の検査では、計測機器を用いた検査があります。計測機器で長さなどが基準の寸法に入っているかを検査します。
いずれの検査も、体力を使うケースは少ないのですが、集中力が要求されます。集中して検査せず、不具合を見のがしてしまった場合、後の工程に不良品が流れてしまい、トラブルになってしまうからです。
ただし、判断の基準が明確なため、未経験者でも取り組みやすい仕事です。
ピッキング(部品供給)
ピッキングは、工場や倉庫にある部品を指示書やリストに従って集めることです。自分の手で集める場合もありますし、高所や重いものなどはフォークリフトなどの機械を使う場合もあります。この場合、免許が必要になります。
ピッキングするものの中には、類似製品がある場合もあり、例えば見た目は全く一緒ですが、大きさや色が微妙に違うなど、注意が必要です。
自分が正確に作業をすることで、後工程の生産ラインが円滑にまわります。逆に間違った部品をピッキングしてしまうと、誤組付が発生したりなど後工程に迷惑がかかってしまいます。
そのため、作業の正確さが要求されます。また、部品を集めるために広い工場や倉庫を歩き回るため、ある程度の体力も必要です。
工場の仕事がしんどいと感じる点4選
工場勤務を希望する方は、しんどい・つらい点を把握した上で、後悔のない選択をしないといけません。しんどいと思う点は以下の4つです。
- 肉体的にしんどい場合がある
- シフトがしんどい
- 単調な作業が多く面白みに欠ける
- 作業着や手が汚れる
それでは、詳しく解説していきます。
肉体的にしんどい場合がある
工場での仕事は、基本立ち作業のため、足腰に負担がかかる場合があります。また、空調が効いていない工場も多く、そのため夏は暑く、冬は寒いです。
仕事によっては重量物の運搬などがある場合もあります。ある程度の体力、通常の健康レベルが求められます。
工場時代は基本ずっと立ち作業でした(歩くことも多い)、やはり腰が痛くなるため、腰痛ベルトを常に腰に巻いていました。あと、空調はなかったですね、扇風機が各所についていました
シフトがしんどい
工場では夜勤や交代勤務が多く採用されています。通常の日勤に比べ、生活リズムを整えにくく、慣れるまではきついと感じる方が多いです。
日勤のみの工場もありますが、夜勤や交代勤務がある工場に比べ、どうしても手取り収入は減ってしまいます。
夜勤や交代勤務は不規則で体がしんどいですが、実は日勤にもしんどい点はあります。自分の工場は日勤でしたが、とにかく残業が多く長時間勤務でした。人によりますが、長時間勤務と比べれば、かえって夜勤や交代勤務のほうがいいかもしれません
単調な作業が多く面白みに欠ける
工場の仕事は毎日同じ作業の繰り返しになることが多いため、単調でつまらないと感じる方もいます。
同じ作業の繰り返しだと、どうしても飽きがきてしまいますので、単純作業を楽しむ工夫をすることが必要となります。
作業着や手が汚れる
工場では油を使うケースが多く、そのため気をつけて作業していても、手や作業着が汚れるケースがあります。
作業によっては前掛けや長靴などを着用しますが、それでも作業着が汚れるのは避けられません。
僕が勤めていた表面処理の工場では「薬品」を使っていました。そのためゴムの前掛けとゴム手袋を着用していました、薬品のミストもあり、作業環境は正直悪かったですね
工場勤務のやりがい・メリット4選
工場はしんどいだけでなく、メリットややりがいもあります。工場勤務のやりがい・メリットは以下の4つです。
- 未経験からチャレンジしやすい
- 安定した給料
- 人間関係の悩みが少ない
- 休日が多い
では、それぞれ解説していきます。
未経験からチャレンジしやすい
工場の作業は単純作業が多く、またマニュアルも完備されているため、作業に慣れるまでにそこまで時間がかかりません。そのため未経験から始めても、問題なく戦力になることができます。
また、20代、30代と若い人はもちろん、40代でも十分にチャレンジ可能です。工場によっては40代でも若い部類に該当する場合があります。
安定した給料
工場勤務の給料の相場ですが、大手でしたら年収400万円程度、中小でしたら300万円程度のところが多いようです。
そこまで給料が高いとは言えないのですが、ノルマのある営業職や、コロナ禍で影響を受けやすいサービス業などと違い、安定した給料が期待できます。
もちろん年に2回の賞与もたいていの工場では支給されますし、残業をした場合もきっちりと支給される工場がほとんどです。そのため、安定した生活基盤を築けるでしょう。
ブラック企業には要注意!僕のいた工場では残業代は出るのですが、いくら残業をしても45時間分までしか出ませんでした・・・
人間関係の悩みが少ない
工場勤務は、基本的に目の前の「機械」や「製品」と向き合って仕事をする時間が大半です。そのため、他のメンバーとコミュニケーションを取る機会が圧倒的に少なく、人間関係の悩みも生まれにくくなっています。
もちろん、必要な報告・連絡・相談はしなければいけませんので、全く会話がないわけではありませんが、一日の中で会話をしている時間は限られた時間だけです。
休日が多い
工場は土日休みのところが多く、ゴールデンウィークや夏期、年末年始などの連休もしっかりとれます。また、有給休暇も取得しやすい傾向があるため、プライベートも充実させることが可能です。
工場によっては、たまに土曜日に出勤したり、休日出勤をしたりなどがありますが、年間休日は他の業種と比べて割と多いのが特徴です。
僕が14年間在籍した工場の給料額を公開!
僕は表面処理関係の工場に14年間勤務しました。その時の給料額はおおむね以下の通りでした。
給料の総支給額 29万円、手取り23万円(残業45時間)
賞与の総支給額 25万円、手取り20万円
年収の総支給額 約398万円、手取り約310万円
たしかに安定はしていましたが、そもそも残業代が満額支給されない時点で、仕事量に見合った給料ではありませんでした。転職の際は間違ってもブラック企業に就職しないようお気を付けください!
まとめ
本記事では工場勤務の仕事内容やメリット、しんどい点などについて解説しました。また工場時代の給料額も公開しました。
工場はブラックな工場さえうまく避けることができれば、長く安定して勤めることができます。また未経験でも入社しやすいため、チャレンジしやすい業種でもあります。
工場に就職したい方はぜひとも参考にしてください。
また、ブラック企業を避けて転職したい方は下記の記事をご参照ください。