現役施工管理職のよしぼうです。施工管理はやりがいが多い反面、仕事は簡単ではないですし、きつい点もありますよね
「施工管理の仕事が自分には向いていないので辞めたい」
「なんで施工管理ってこんなにきついの!?」
「ウチの会社がブラックすぎる、脱出したい!」
「施工管理の経験を活かせる転職先はないものか・・・」
施工管理職になったのはいいものの、仕事が大変で「自分は施工管理に向いていない!」と辞めたくなっている人もいることでしょう。
本記事では、施工管理を辞めたくなる理由や、施工管理から転職する際に活かせるスキルとおすすめの転職先について、現役施工管理職のよしぼうが解説します。
~こんな人に向けて書いています~
- 施工管理の仕事が向いていないため転職を考えている方
- 施工管理から転職しやすい職種、経験を活かせる職種について知りたい方
- 実際にどうやって転職活動すればよいか知りたい方
施工管理から転職を考える理由6つ
【現役が語る】施工管理の仕事内容|きついって本当?給料は?という記事に書きましたが、施工管理の仕事できつい点は6つあります。
そのきつい点が施工管理を辞めたい理由につながることが多いです。
あらためて施工管理を辞めたいと感じる理由を明確にすることで、この先どういった選択をすればよいかが見えてきますよ。
それでは下記に解説します。
残業が多いから
施工管理職では日中8時から17時は現場につきっきりとなるため、帰社後に書類関係を進めることが多いです。作成する書類が多いため、必然的に残業も多くなりがちです。
工事担当者が書類作成も受けもつと、残業時間も膨大になってきます。
なかには80~100時間オーバーになることもあるため、現場と事務作業の両立は自分には向いていないと思う人がいてもおかしくありません。
休日が少ないから
工事現場は土曜日や祝日も含めたスケジュールになっていることが多く、施工管理の休みは少なくなりがちです。現場を理解している担当が自分一人だと、休みを取ることも難しくなってきます。
プライベートを充実させたいと思っている場合、施工管理が向いていないかもしれません。
人間関係でわずらわしさがあるから
施工管理は施主・元請けと職人の間に立つ中間的な立場であるため、両者を調整する作業がしんどいと思う方がいます。
特に職人さんは昔かたぎの気質の人が多いため、コミュニケーションに気を遣います。
とくにコミュニケーションが得意でない方は、施工管理には向いていないと思う人が多くなります。
仕事量が給料に見合っていないから
施工管理の平均年収は、他の業界と比較して割と高い方です。
しかし、残業も多く、また休日も少ないため、自分がこなしている仕事量に対して給料が低い、見合っていないと感じる方も少なくありません。
この仕事量でこの給料では、長く勤めるのは難しい、向いていないと思ってしまいます。
体力的に厳しいから
施工管理は日中のほとんどが外仕事のため、体力勝負的なところがあります。外仕事の場合、夏は暑いですし冬は寒さがこたえます。
夜は夜で書類作成もあるため、労働時間も長くなりがちです。
体力的な厳しさから、施工管理がきつい、向いていないと思う方がいます。
転勤や出張が多いから
とくに大きな会社に多いのですが、自分が担当する現場によって勤務地が変わるため、転勤が発生します。
家族がいる場合など、なかなか家に帰れなくなる状況が続くと、やっぱり施工管理は自分に向いていないと思いがちです。
施工管理から転職する際に活かせる性格やスキル
施工管理職の人は、下記のような性格やスキルを持っている方が多いです。
- 社交的な性格=現場の作業員や、関係部署とのコミュニケーションスキル
- 自発的、主体性がある性格=リーダーシップを発揮し、適切な指示を出せるスキル
- 機転が利く性格=予期せぬトラブルにも冷静に対応するスキル
- 心配性、注意深い性格=工程の抜けや、施工のやり方のミスなどを未然に防ぐスキル
- 向上心が強い性格=自分で持っていない知識を学んだり、失敗やトラブルが次に起きないように考えたりすることができるスキル
- 好奇心旺盛な性格=仕事に興味をもってモチベーションを上げることができるスキル
せっかく転職を考えるなら、施工管理の仕事で身につけたスキルや性格を活かせる仕事を検討すれば、転職もしやすいですし、待遇も上がりやすいです。
次に、施工管理の経験やスキルを活かしやすいおすすめの転職先を解説します。
施工管理の経験やスキルを活かせるおすすめの転職先6選
施工管理と親和性の高い転職先として、下記の職種がよく挙がります。
- 不動産デベロッパー
- 不動産管理会社
- CADオペレーター
- 営業職
- 設計事務所
- 都市再生機構
- テック企業
- 改修ゼネコン
- ハウスメーカー
- 土木建設コンサルタント
ですが、本記事では上記以外の6職種をおすすめの転職先として紹介します。
現役の施工管理職の自分が、もし転職を考える場合、どんな職種に転職したいか?を視野に考えてみました!
おすすめの転職先6種を、「あなたが施工管理を辞めたいと思う理由が解消できる職種」という視点と、「施工管理をして身につけたスキルや性格が活かせる職種」の視点で選びました。
では、解説します。
技術系公務員
技術系の公務員は、施工管理のスキルを十分に発揮できる職種です。
各自治体は、土木や建築業界で一定の経験を積んだ人材を公務員として中途採用していることがあります。
民間企業でなく公務員のため、比較的ワークライフバランスが進んでいることがメリットです。福利厚生もしっかりしていますし、有給休暇もしっかり取得することができます。
施工管理と比べて、年収は下がってしまうデメリットがありますが、厳しいノルマや、長時間の残業が少ないです。
残業が多い、休日が少ない、体力的に厳しいことで施工管理を辞めたいと考えている方は、技術系公務員になることで、その悩みが解消する可能性が高いです!
不動産仲介業者
不動産仲介業者の仕事は、すでに完成している家やマンションなどを販売する営業マンの仕事です。
施工管理で身につけた建築に関する知識、コミュニケーション能力を発揮しやすい職種です。
建築物の構造に関する知識や経験がある人が営業をすることによって、より説得力が高くなるため、施工管理職からの転職に適した職種といえます。
こちらも通常の営業職と同様、実力次第で自分の年収アップやキャリアアップが可能であるため、仕事量に給料が見合っていないため施工管理を辞めたいと思っている方は、その悩みが解消する可能性が高いです!
また、施工管理が体力的に厳しいために辞めたいと考えている方にも適した職種といえます。
建設機械レンタルの営業
今までは建設機械をレンタルして使う立場であったため、建設機械レンタルの営業は、施工管理職にとってなじみのある職種ではないでしょうか?
仕事では、電話や来客の対応、見積の作成やレンタル品の出庫の手配を行ないますが、担当するお客さんの入札の情報などから、次の工事でのレンタル品の提案をしたりする営業も行ないます。
また、急な故障や、特急でのレンタル依頼、店舗に置いていない商品の発注など、機転を利かせた迅速な対応が求められるため、施工管理で培った機転が利く性格=予期せぬトラブルにも冷静に対応するスキルが役に立ちます。
そのスキルを活かすことで、お客に自分の顔を覚えてもらい、直接注文が来るようになれば、さらにいろいろな相談が来るようになるため、それがやりがいにつながります。
また施工管理での経験は、お客さん自身も気付いていないニーズに気づいて提案できることにもつながります。
残業も比較的少なく、またお客さんもなじみのリピート客であることがほとんどであり、体力勝負の仕事でないため、今まで施工管理で残業が多い、人間関係でわずらわしさがある、体力的に厳しいために辞めたいと思っている方は、その悩みが解消する可能性が高いです!
建築資材メーカーの営業
今までは建築資材を購入して現場へ運搬してもらう立場であったため、建築資材メーカーの営業も、施工管理職にとってなじみのある職種ではないでしょうか?
今まで施工管理として、購入した資材や設備を施工しているのを見ているため、扱ってきた資材の長所や欠点をよく理解しているため、施工管理職からの転職先にオススメです。
ウチの会社でつきあいのある建築資材メーカーの営業さんにも、元施工管理の人がいますよ
建築資材の営業は、一般の営業とは違って「ルート営業」であることがほとんどで、0からお客さんを開拓する苦労がないため、精神的な負担は少ないです。
またインセンティブなどが出るところもあり、頑張り次第で給与アップが見込める会社もあります。
人間関係でわずらわしさがある、体力的に厳しいといった悩みで施工管理を辞めたいと考えている人にはオススメの転職先といえます。
製造業
製造業は僕が施工管理職になる前に15年ほど携わっていましたが、施工管理職の「心配性、注意深い性格=工程の抜けや、施工のやり方のミスなどを未然に防ぐスキル」と「好奇心旺盛な性格=仕事に興味をもってモチベーションを上げることができるスキル」が活かせる職種であると言えます。
また施工管理とは畑違いな仕事ですが、未経験でも比較的転職しやすいため、施工管理からの転職にはおすすめです。
(製造業については、【経験者が解説】工場の仕事内容|しんどいって本当?給料は?の記事に書いていますのでご参照ください)
施工管理職と比べて製造業は休日も比較的多く、モクモクと目の前の作業に集中でき、会社によりますが転職もないため、今まで施工管理で休日が少ない、人間関係でわずらわしさがある、転勤や出張が多いといったことで辞めたいと考えている人にはオススメの転職先です。
施工管理に再チャレンジ
最後に紹介するのは「施工管理への再チャレンジ」です。
施工管理そのものがイヤになって辞めたいと考えているのであれば、あらためて別の施工管理の会社へ転職することはあり得ないかもしれませんが、会社を変えることで今抱えている悩みが解消できれば、もっとも手軽に転職が可能です!
まずは、今抱えている悩みが、会社を変更すれば解消する可能性があるのか?本気で考えてみましょう。
残業時間や休日数、給料や転勤の有無などは、会社を変えるだけで解決する可能性は十分にありますよ!
また施工管理の種類を変える選択肢もあります。施工管理には下記の7種があります。
1.建築施工管理技士
2.土木施工管理技士
3.電気工事施工管理技士
4.管工事施工管理技士
5.電気通信工事施工管理技士
6.造園施工管理技士
7.建設機械施工管理技士
人には向き・不向きがありますので、施工管理の種類を変えることで、自分の強みが発揮できる可能性もあります!
転職サイト、転職エージェントを活用して効率的に転職しよう
転職サイトに登録すれば豊富な求人案件から自分に合った求人を探すことができますし、簡単に履歴書、職務経歴書を作成することができます。
細かく条件を設定して案件を検索できるため、自分に適してそうな職種や、興味をもった職種のあたりをつけるのに最適です。
また転職エージェントに登録すれば、求人案件の紹介はもちろん、経験豊富なキャリアアドバイザーから転職の方向性のアドバイスももらうことができます。
「自分の職歴やスキルを活かしたいけど、どんな職種、どんな会社があるのか?」とエージェントに相談してみると、あらたな発見があるかもしれませんので、まずは登録して気軽に相談してみるとよいでしょう。
僕も転職の際には転職サイト1社と、転職エージェント2社に登録して、効率よく就活ができました。最終的に、転職エージェントのキャリアアドバイザーから希望にかなう職種のアドバイスを受け、無事転職ができました!
また、転職エージェントは敷居が高いと思っている方も、まずは相談だけでも利用できると知っていますか?
結論、転職エージェントも、転職するかどうか決まっていない状態で、相談のみも可能です!
転職の方向性を決めたり、気になる求人情報をとりあえずストックするだけでも、いざ本気で転職を考えたときにすぐにアクションに移せます。
登録は無料なので、まずは気軽に登録しておくことをおすすめします!よしぼうおススメの転職サイトはこちらから確認できます。
まとめ
本記事では、施工管理を辞めたくなる理由や、施工管理から転職するのにおすすめの転職先について、現役の施工管理職の視点でお伝えしました。
施工管理の仕事で養ったスキルは、異業種でも活かせるものが多く、転職活動の際にはアピールポイントになります。
転職して本気で人生を変えたいのでしたら、今すぐ転職活動を始めましょう。
あなたの転職活動の参考になれば幸いです!
(もし会社を辞める決心がついて、けど辞めるに辞められない状況の方は下記の記事をご参照ください)