就職活動では希望する条件の会社を選ぶことも大事ですが、何より「ブラック企業を選ばないこと」が大事です!
一度ブラック企業に入ってしまうと、過重労働や低賃金、パワハラなどさまざまなトラブルに巻き込まれかねません。
また、いざ辞めようと思っても、なかなか辞めることが困難です。
ですが募集要項や面接、職場見学など、ブラック企業にはある程度似かよった傾向や共通点があります。
本記事では、入社前にブラック企業を見極め、ブラック企業への入社を避けるための方法を解説します。
~こんな人に向けて書いています~
- 転職活動中で、あらかじめブラック企業を見極めて応募を避けたい人
- これから転職活動をする人
- 内定をもらった企業に就職するかどうか決めかねている人
ブラック企業を見分けるためのチェックポイント【求人情報編】
求人情報からブラック企業を見極めるポイントは下記の4つです。これらのポイントに当てはまるようなら要注意です!
初任給が著しく低い、もしくは高い
給料が低いかどうかについて、まずは給料の内訳をよく見る必要があります。よくあるのが「基本給が少なく、手当が多い」パターン。
手当が多いと良い印象を持ちがちですが、よく考えてください。残業代やボーナスなどは“基本給をもとに計算される”のです。
基本給が少ないと、最終的にもらえる金額が少なくなります。
「月給○○万円 ※各種手当込み」
こういった求人内容は面接などで、各種手当の中身や月給の内訳を確認することが重要です。
逆に業界の水準より明らかに給料が高すぎる場合も要注意です。例えば「ノルマが厳しい」「労働が過酷」などの裏事情がある可能性があるからです。
理由が不明確で給料が高い場合、こちらも避けた方が無難です。
多くの部署で求人を出している
ブラック企業は「離職率が高い」のが最大の特徴です。そのため、慢性的に人手不足になりやすいです。
人手不足になれば仕事がうまく回りませんので、常に求人を出し続けることになります。
それがひとつの部門だけでなく、他の部署でも同様に求人を出しているとしたら、これは要注意ですね。
ただし、事業の拡大に伴う増員などの場合もあるため、見極めが必要です。
悪質な内容のみなし残業
例えば、自分が派遣社員として以前働いていた工場の正社員に聞いた話なのですが、「みなし残業制で、40時間分の手当が付く。残業のないときでも手当が付くのは良いが、金額はたったの35,000円」だったそうです。
40時間で35,000円、時給に直すとたったの「875円」です!残業代は通常の25%割増賃金であるにもかかわらず、県の最低時給をも下回っています・・・これは悪徳です。
また、みなし残業で設定されている時間を超えて残業しても、超過分の残業代が出ないケースや、固定支給の残業代を賃金に上乗せすることで、待遇をよく見せているケースもあります。
みなし残業ではありませんが、以前いた工場では、どれだけ残業しても残業代が45時間分までしか支給されませんでした・・・体験談です
みなし残業にも色々あります。これを採用している会社のすべてがブラック企業というわけではありませんので、こちらもよく見極める必要があります。
抽象的で労働環境をイメージできない文言が多い
よく求人票でこんな文言を見ることはありませんか・・・?
- アットホームな会社です
- やる気と意欲があれば大丈夫
- 若手が活躍中
ブラック企業は労働条件が悪く、アピールできる部分が少ないため、こういった抽象的で労働環境をイメージできない文言が多いです。
・アットホームな会社です
ワンマン経営者がいる、みんなで一緒に長時間の残業を頑張る、馴れ合いで働いている・・・とも捉えられます。
・やる気と意欲があれば大丈夫
とにかく誰でもいいから人が欲しい、大量に採用して残った人がいればもうけものという考え。
・若手が活躍中
仕事がハードで体力ない年配者からの応募を避けるため。体力勝負の職場の可能性大。
逆に魅力がある会社では具体的に労働環境がイメージできる言葉が書かれています。例えば・・・
- 残業月10時間以内
- 完全週休2日制(土日)
- 育児休業取得実績あり
等々・・・。
抽象的な文言が多い求人票は、注意が必要です。
ブラック企業を見分けるためのチェックポイント【面接、職場見学編】
求人情報ではブラックかどうか分からなかった場合、面接で以下の5つのポイントをチェックしましょう!
面接の内容が雑談ばかり、すぐに内定通知が来る
企業には「こんな人がほしい」という希望や思惑があります。そのため面接時には色んな質問をされ、その内容によって相手を判断することがほとんどです。
ところが面接の内容が雑談ばかりでロクに質問もされず、雇用条件の説明が終わってすぐに内定通知が来るというケースがあります。
こういったケースはとくに要注意です!よほど人材が不足していて、誰でもいいからすぐに採用したい、採用されても消耗品のように扱われる可能性が高いです。
僕が以前派遣社員として働いていた会社がまさにそうでした。誰でも即採用って感じでした・・・
自分の経歴やスキルが評価されて内定をもらったのかどうか、冷静になって考える必要があります。
面接官が横柄な態度
面接官はいわば「その会社の顔」といっていい存在です。その面接官が横柄な態度を取った場合、その会社ではハラスメントが常態化している可能性が大いにあります。
そういった印象を少しでも持ったのであれば、素直にその選考を辞退するのがオススメです。
質問に曖昧な回答しかない
面接官に質問した際に、曖昧な返事しかくれない場合も要注意です。その場合、都合の悪い情報を意図的に隠していることが多いです。
残業時間は月にどのくらいありますか?
季節によって違うため、一概に言えません
・・・年末年始の休みはどうなっていますか?
これも受注量によるため年によって違います
こんな感じで質問者が知りたいことが曖昧な返答で返ってくる場合、必ず裏があります。ブラック企業の可能性大ですね。
従業員の平均年齢が低すぎる、または高すぎる
従業員の平均年齢が低すぎる場合、仕事がハードすぎて若くて体力のある人しか働けない、または定着率が低いため・・・。逆に平均年齢が高すぎると、若い人がすぐに見切りをつけて辞めてしまうため・・・といったことが考えられます。
これは面接での質問もそうですが、かならず職場見学の際に確認しておくことをオススメします。
職場やオフィスが汚い
職場内やエントランス、トイレなどが汚い会社も要注意です。片付ける時間がないほど忙しかったり、気持ちの余裕がなかったりするケースが考えられます。
とくにオフィスはその会社のイメージに大きく影響します。それでも片付けが全くされていない、汚いオフィスの場合、「社員から大事にされていない会社」であるとも言え、ブラック企業の可能性が大いにあります。
内定の承諾をする前に、今一度冷静になって再検討しよう!
内定をいただいた後、こちらも承諾をすれば晴れて入社決定!となるところですが、今一度冷静に「この会社で本当に良いか?」と考えてみましょう。
また、ここでも一つ注意があります。内定後にすぐに承諾するよう迫ってくる会社もあります。これは、何としても入社させて人員を確保しておきたい考えの表れです。
内定後でも怪しいと思ったら辞退することは可能です。この先長く勤める予定の会社ですので、後悔のない選択をするようにしてください。
転職エージェントを使うことでブラック企業を回避
ここまで、ブラック企業を選ばない方法を9つ解説してきましたが、実際には入社してみないと分からないケースもあります。
それを避ける意味でも、転職エージェントを利用しておくことを大いにオススメします。エージェントはさまざまな情報をもっており、会社の雰囲気や内情にも詳しい場合が多いです。ブラック企業を回避するための、適切なアドバイスをくれるでしょう。
転職エージェントを利用することで、あとで後悔するリスクを減らすことができます。
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まとめ
ブラック企業の求人票や面接には、多くの特徴や共通点があります。それらを見極め、ブラック企業をうまく回避することで、より働きやすい理想の転職先を見つけましょう。